厚生年金加入逃れ許さん

保険料負担を逃れるため厚生年金保険への加入を届けず、再三の加入指導にも応じない事業所の名前を公表すると厚生労働省が決めました。2010年度末時点で約175万事業所が加入を届けていますが、日本年金機構などが把握しているだけで、約10万8千事業所が未届けだそうです。

届出をしない、あるいは厚生労働大臣の物件提出命令に違反して、文書その他の物件を提出せず、または当該職員の質問に対して答弁せず、若しくは虚偽の陳述をし、若しくは検査を拒み、妨げ、若しくは忌避したときは6月以下の懲役、または50万円以下の罰金に処するという罰則(厚生年金保険法第102条)がありますが、適用例はほとんど無いそうです。

再三指導を受けても届け出ず、保険料の納付を拒んできた事業所が、事業所名を公表されることくらいで届け出るでしょうか?ちゃんと法律を守って届け出、保険料を納付している事業所は不公平感が募ります。罰則があるわけですから、これを適正に執行するべきだと考えます。事業を運営していく上でこういう法律があるということは事業主の責任として認知していなければならないことですし、保険料を納付すると事業が成り立たないという理由は本末転倒と言うしかありません。

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